同僚・知人の2倍濃い20代を生きるには? 日常生活からのキャリアアップ

同僚・知人の2倍濃い20代を生きるには?

 

仕事において、同僚より結果を出したい。スキルアップしたい。効率的・効果的に能力を高めて行きたい。そして、キャリアップを図っていきたい。

そう考える20代のビジネスマンは多いはず。

しかし、仕事をしていて、同じ職場で、同じことを経験していも、そこから気づきを得て、何か価値を生み出せる人と、全く生み出せない人がいることを私自身感じてきた。

日々の仕事、生活からどんどん成長していける人。

そういう人は何が違うのかを考えてみた。

 

◆ビジネスにおいて、些細な情報から、成果につながる行動を起こせる人とは?

 
「何らかの情報」があったとき、その意味というのは、他の事象との関係性の中でしか決まらない。


例えば、アベノミクスによる景気回復は、お金に困っている人にとっては雇用チャンスの増加を意味するかもしれない。
一方で、輸入を生業とする企業にとっては、円安により倒産の危機すらあるうるかもしれない。

 

つまり、単なる情報から、豊かな気づきや洞察を得て成果につながる行動をとっていくためには、その情報が異なる立場の人・組織(企業)にとって、どのように捉えられるか、考えていく必要がある。

そして、そこから、他の人が考えないレベルの仮説と、それに基づく行動につなげていく必要がある。

 

 

別の例を挙げると、あなたが勤めている企業で、

初めての新卒採用を行うという「情報」が入ったとする。これに対して、「ふーんそうか、面白いな。使える後輩が入るといいな」程度の意味づけを行うのか。

 

それとも、この情報から、

「これまで即戦力としての中途採用しか行っていなかった私の会社が新卒採用を行うのか」

「代表にはどういう意図があるんだろうか。新卒を採っている、ということで会社のブランドを上げるという意図もあるかもしれない。あるいは、既存メンバーの成績は悪くないので、人材確保をより安定化させたいのかもしれない。もしそうだとすると、新卒社員が早期に離職するのは避けたいだろうな。離職率を下げるには、早く仕事が出来る様になって、やりがいを感じてもらうのが一番か。」

「しかし、新卒に教育を行うだけの体系だったノウハウはうちにあるだろうか。まだないな。となると、営業部の部長や総務部の人間が教育担当に当たるのだろうか。総務だとSさんが適任か・・・。営業部のY部長はただでさえ忙しいのに時間を作れるのだろうか。営業メンバーでノウハウを洗い出し、共有することができればY部長も楽になるかな。」

「しかし、俺がこういうことをすると、俺のことをライバル視している同期のTは面白くないだろうな。出し抜いてやってもいいが、変にプライドを刺激して足を引っ張られても迷惑だ。それなら上手くTの顔を立てながらこのプランをY部長に提案してみるか」

 

といった様に、一つの情報を、異なった物差しから判断する異なった立場の人たちがいることを踏まえ、その中で自分が上手に価値を提供していくにはどうしたらいいか。

 

そういうことをクールに考え、行動に移していける人は、「同じ職場で、同じ情報」を得ていたとしても、同期より活躍できるチャンスも、スキルアップ、キャリアアップのチャンスも増えるはずだ。


つまり、一つの情報から、豊かな気づきを得られるビジネスマンというのは、

 

「一つの情報に対して異なった立場の人々がどう感じるかを理解し、それを整理して新しいアイディアを出しながら次の行動をとって行ける人物」

 

ではないかと思う。

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